ひきこもり

やる気が出ない

こんにちは。

丹波橋こころの相談室の東です。

この度もこここの日記をお読みいただき、

ありがとうございます。

 

さて

今日は「やる気が出ない」

という状態について書いてみたいと思います。

 

やっと寒い冬も終わったというのに、

やる気が出ないとお嘆きの書士も

多いのではないかと思います。

 

寒い冬が終わって、

空を見れば青空が広がってるし、

重いコートも着なくていいし、

軽い気持ちで出かけられるはずなのに、

なんでこんなにやる気がでないんだろう・・・

 

そんなことを思いながら

日々を過ごしておられる方に

少しお話をしたいと思います。

 

・どうして季節がいいのに、やる気が出ないの?

こんなにうららかな春なのに、

どうしてやる気が出ないんだろうと思われるでしょうが、

人間はとにかく環境に適応するのがかなり大変な動物なんです。

 

寒い時期がある程度続くと、

案外と、寒い割には出かけられるようになったという経験を

お持ちの方はいらっしゃいませんか。

それは数か月をかけて、

からだが寒さになれたからなんです。

ちょうど寒い時期に慣れてくる頃に、

クリスマスやお正月がやってきますので、

あんなに寒くても外に出られますし、人にもう会うことができます。

クリスマスやお正月といった楽しいことがあるから外に出れるというよりは、

からだが寒さになれたことの方が実は大きいようです。

 

それと一緒で、

今日みたいに日中20度ぐらいな温かさになってきても、

私たちはまだ温かさに慣れていません。

そのために

睡眠のリズムが乱れたり、

風邪をひくなどのことを起こしてしまいます。

 

やる気が出ないことが精神的なもののせいばかりではないということを

少し知っておいていただくと、

気持ちのせいにせずに済みます。

季節の変わり目はどうしても

卒業式や入学式、

転勤、人事異動など、

季節だけではなくさまざまな環境の変化が私たちに降りかかってきます。

それによってもやる気が出ないことが起こってくるのです。

 

まず

自分の気持ちのせいにする前に、

季節が変わったからかな、

環境が変わったからかなと、

周囲の変化がやる気が出ないことを左右しているのではないかと

お考えいただくことも大事なことだと思います。

 

・環境に慣れたのにやる気が出ない。

ところが上記のように季節の変わり目、

社会的な環境の変化が終わっても、

やる気が出ない…

という状況になることがあります。

 

5月病はその一つですね。

3月の下旬から季節がよくなっていって、5月に入ると、

もう初夏。

十分気候の変化にはなれたでしょう。

引っ越しや部署移動などの環境の変化にも

ぼちぼち慣れてきた。

なのにやる気が出ない。

こうなったらもう環境の問題とは言えないでしょう

と考えてしまいます。

 

ところがこれも

環境の問題なんです。

人間はなれることにとても下手な動物です。

なので、一生懸命慣れようと頑張ります。

ぼちぼち頑張ってくださるとありがたいのですが、

日本人は生真面目な人が多いので、

生真面目な方ほど、

ものすごく一生懸命になって環境に慣れようとしてくださり、

その結果として、

頑張りすぎて、燃え尽きてしまわれることが度々起こります。

5月病もその一つのように

私には思えます。

新しい環境に一生懸命適応しようとしすぎて、

疲れ果ててしまう。

 

気持ちの問題の1つかもしれませんが、

ご自身が頑張りすぎていないか、

振り返っていただけると助かります。

頑張ることはいいことですが、

やり過ぎていなかったかどうか、

考えてみてください。

 

・5月も乗り越えたのにやる気が出ない

さあ、

ここからがちょっと大変なやる気が出ないです。

ここまでは、

環境因を一生懸命探っていけば、

やる気が出ない原因がわかってくるのですが、

5月も半ばにはいってもやる気が出ないということになると、

環境因ばかりを言っているわけにはいかなくなります。

もしかしたら、

ご自身のこころの状態が限界に近づいておられるのかもしれません。

 

周囲になれたり、そのなれるための努力をほどほどに力まずにやっているのに

それでもやる気が出てこないとなると、

もしかしたらあなたは抑うつ状態になっておられるのかもしれません。

 

 

悲しいことながら、

やる気がない状態が

仕事をやめたい、仕事に行きたくない

学校が辛い、学校に行きたくないと

思いつめるぐらいになって来られると、

抑うつ状態でいらっしゃるような気がします。

 

もし、やる気のない状態が

その場所に行きたくない、

すぐやめたいというレベルになってこられたら、

できれば

カウンセリングでご相談されることをお勧めします。

〇●—————————————————-●○

丹波橋こころの相談室

東  浩子 / HIROKO HIGASI

〒612-0066 京都府京都市伏見区桃山羽柴長吉中町55-1

コーポ桃山202

TEL: 075-757-9855 FAX: 075-757-9855

Email: t.cocolo.c.com@gmail.com

URL: https://t-cocolo-c.info/

○●—————————————————-●○

===========================

臨床心理士として32年。

皆さまのこころの健康をご一緒に考えさせて

いただきます。

京都でカウンセリングをお考えの皆さま。

丹波橋こころの相談室に

お越しください。

===========================

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP