コミュニケーション障害

私が悪いと考えるのはなぜか

丹波橋こころの相談室の東です。

いつもこころの日記をお読みいただきありがとうございます。

さて、

今日は

「私が悪い」と考えるのはなぜかということについてお話をしたいと思います。

 

ご相談を受けていると、

かなりの頻度で

「私が悪いんです・・・」

といわれる方が多いので驚きます。

 

自責の念に駆られるというのは

精神的に成熟していて、

本当に大切なことですし、

優しい人柄だなと

つくづく思いますが、

いつもそのことばを聞くと、

本当ですか?

と私は尋ねてしまいます。

この世に「本当に私だけが悪い」ということがあるのでしょうか。

 

「私が悪い」とはどういう状況なのか

私が悪いという状況になるとそこには何人かの人間関係が存在します。

複数人の人が関わっているはずなのです。

その中にあって、

私だけが悪くて他の人は悪く無いのに、

物事が前に進まない状態になる。

二人だろうが複数人だろうが、

自分だけの発言、行動、思考で

物事が進まないという状況が必要になります。

でそこで質問ですが、

そんな状況ってみなさん想像できますか?

仮に

私とあなただけで何か事を始めたとしましょう。

2人で何かを始めた時、

そのどちらかだけのせいで、

何かとんでもないことが起こる。

これってとっても不思議だと思われませんか。

2人でしたことなのに。

もしその人だけの過失だとしたら、

2人でことを起こすことがそもそも必要なかったということですよね。

とにかく2人以上がそろって

何かのことにあたるとなれば

相談するなり、伝達するなり、思想を共有するなり、

何か2人でするはずです。

そういうことをしていながら、

「私だけが悪い」という状況は起こりえないと私は思います。

 

なぜ「私だけが悪い」となるのか

上でも述べたように複数人でことを進めていて、

何か問題が起きた時に、

一人だけが悪いという状態は一般的には起こりません。

ところが多くの人が

何か問題が起きた時に

「私だけが悪い」という

思考に苛まれます。

それはなぜか。

端的にいえば

客観視ができていないということです。

「私だけが悪い」となっているとき、

人は客観視ができなくなっています。

その場にいる他の人のことを頭数に入れることさえ忘れています。

そのために「私だけが悪い」と言う発想にたどり着きます。

一種のパニック状態に陥っておられるといってもいいのかもしれません。

とにかく

何か物事が悪い方向に転じた時、

そこに複数人いた場合、

そこにいるみんなも悪いんです。

仮にあなたが声掛けができなかったとしたら、

声をかけられるような雰囲気づくりをしていなかったことが問題です。

自分が勝手にやってしまったことなので

とおっしゃるかもしれませんが、

複数人でやっておきながら、

独断を許す、やはりそれも環境因に問題があると私は思います。

このように

ちょっと自分を客観的に見る癖をつけていただくと、

決して「私だけが悪い」という状況にならないことがお分かりいただけるのではないかと思います。

私も悪かったけど、

あなたも悪いところがあったよね。

これが一般的な人間関係ではないでしょうか。

 

そんな風に人との関係性を見てくださるようになると、

人間関係はかなり楽になるように私は思います。

私ばかりを見ていたら、

私の悪いところばかりが見えてしまいます。

でも

相手のことも同時に見ることができたら、

その人の悪いところも見えます。

そして、

お互い様よね

ということになると思うのです。

もちろん、

お互い様よねとなっても、

人間関係がそれで修復されるわけではありません。

2人でやったことの結果、複数人でやったことの結果が

思っていたのとは違う悪い形で出てしまったら、

関係性を閉じる必要もあるでしょう。

しかし、

自分だけが悪かったと自分だけを責めることだけは

無くなるはずです。

もし、

「私が悪い」

という考えが出てきたら、

同時に相手のことも

客観的に見てもらえると嬉しいです。

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丹波橋こころの相談室

東  浩子 / HIROKO HIGASI

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臨床心理士として32年。

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